「疾患の診断、予防、治療や健康増進に対して、医師を始めとする薬剤師・他の医療従事者による臨床的な判断を表すために必要な、継続的にアップデートされる薬のリストと関連情報」(Am J Health-Syst Pharm 2008;65:1272-83)と訳されますが、我々はわかりやすく『患者に対して最も有効で経済的な医薬品の使用方針』と表現しております。

フォーミュラリーは、2016年、2017年と連続して経済財政諮問会議でも取り上げられ、医療費削減の短~長期的に有用な手法です。

経済性に関するイメージが先行しがちですが、我々はフォーミュラリーがもつ「薬物治療の質の維持・標準化」の役割も重要と考えております。

弊社では、「薬物治療の質の担保+経済性」をもつ理想のフォーミュラリーの普及に貢献すべく、様々な活動、支援を行ってまいります。

<フォーミュラリー作成のポイント>
<評価の主なポイント>

代替薬、同効薬の有無、作用機序などにより臨床上の必要性を検討する。
「長期収載品(後発品のある先発品)から後発品への切替」だけでなく、有効性・安全性に遜色ない場合は、「別成分への切替」も考慮する。
※ 別成分への切替の一例:成分A(後発品なし)vs. 成分B(後発品あり)
有効性・安全性: 同等
経済性    :後発品のある成分Bの方が安価
→ 成分Bをフォーミュラリー選択薬とし、成分Aは除外。

※ 先発品であっても臨床上の必要性が高いと判断されたものは優先度が高くなる。

<診療ガイドラインとフォーミュラリーとの関係>